精神科医Tomy先生の『精神科医Tomyの気にしない力~たいていの心配は的外れよ』を読んだ。Amazonの内容紹介では以下のように書いてある。
身近な人のちょっとしたひと言をいちいち気にしてしまって頭から離れない、
ポロっと口にしてしまった自分の言葉をクヨクヨいつまでも悔やんでしまって
気が滅入る。そんなことはありませんか? 気にしなければいいとわかっていても
気にしてしまい振り回されてしまう人のために、Twitterで大人気の著者が心が軽くなる
アドバイスと実践的な対策を伝授します。
これ、私のことやん!って思うほど共感したし、サンプルを読んでTomy先生も「気にしい」な性格なのを知って、そういうお方が書いた本なら説得力があるんじゃないかと思い購入した。
「気になる」というのは、どのような状態を指すのか。
先生は「何をしていても、ある考えが頭の中にわいてきて離れず、ストレスを与える状態」と定義している。
まさに私もそんな感じ。今やっていることに集中できず「心ここにあらず」みたいになってしまう。
そういうのを少しでも減らして、楽しいことをしているときは思いっきり楽しみたいし、「気にしない力」をつけて今やっていることに集中したい。
じゃあ「気にせずにいる」にはどうすればいいのか。
先生は気になる対象を、規模の大きさで分類することを勧めている。
・本来気にしなければ済むような些細なこと
例「着てくるつもりの服を間違えた」
・日常的に起こりえることで対処しなければならないこと
例「仕事の締め切りに間に合うかどうか」
・自分ではどうにもできない問題、他人の問題
例「過ぎてしまった過去の後悔」「まだ何も起きていない未来への不安」「社会の理不尽さ」
本書の「はじめに」では、それぞれの「気になる」を、どうしたら気にせずにいられるのか対策を示している
さらに各章で、日常で起こりそうな「気になる」具体例を示し、気にせずにいられるような考え方や行動をアドバイスしている。
個人的には先ほどの「気になる」を規模で分類するやり方や、第4章の項目で「5W1Hで気になることを分解してみる」が特に印象に残り、実際にやってみている。
いま自分の頭を占めている「気になる」が、自分で何とかできそうなことなのか、それとも自分ではどうしようもないことなのか。
一度立ち止まって考えて「あ、これ、自分でどうにもできないわ」と思えば気持ちを切り替えられ、気にしないでいられるのがいい。
私は特にこのパターンが多いのも分かってきたし、「気になる」が顔を出すたびに本書の対策を繰り返すことで、気にしない力をつけていけたらいいと思っている。