いろんな仕事の裏側がおもしろい

今週のお題は「好きな小説」ということで、最近読んでおもしろかった本を挙げていこうと思います。(順不同・敬称略)

 

『女の国会』新川帆立

国会議員や地方議会の議員、議員の秘書や政治部の記者が、普段どんなことをしているのか垣間見ることができておもしろい。

ミステリーとしても、まさかまさかの結末で、ページをめくる手がとまらなかった。

 

『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』ブレイディみかこ

ベビーシッター、クリーニング工場の夜間作業員、ホステス、社食のまかない、HIV病棟のボランティア。

私労働小説というから、たぶん著者が経験してきた仕事を、小説風に描いているんだなと思いながら読んだ。

ちなみに、シットジョブとは「クソみたいに報われない仕事」という意味だそうです。

 

『極限団地―一九六一 東京ハウス―』真梨幸子

「古きよき昭和の生活を体験してみませんか? 謝礼500万円をお支払いいたします。」というリアリティショーの公募に当選した二組の家族に、次々と押し寄せる惨劇。これも、おもしろくてグイグイ読んでしまう。

ミステリーとしてもおもしろいし、リアリティショーという番組や、それに関わるテレビ局や関係者たちの裏側も覗けるのもおもしろい。

 

 

今週のお題「好きな小説」